活字(幕末)

大江戸ドリル 石川 英輔 世界文化社 1365円 流行のお江戸雑学もの。 この類はどこ行っても平積みされてますね。歴史系地図本と並んで。 とても手に取りやすい厚さだし、いいんじゃないでしょうか。 歴史好きとしてはこういうので歴史上のみの単語とか習…

「近代日本人の肖像」 国立国会図書館 Yahoo!の週替わりの特集ページ、今週のテーマは「英雄」 わぉ!何て素晴らしい特集&サイトなんだ!って目を一つの サイトのみにいってしまってますが…。 国立国会図書館という日本最大の史料・資料館の企画だけあって …

勿論忘れてなんかいなかったです、昨日の高杉誕。 別の場所でお祝いしてたら1日遅れてもいっか、なんて…。 誕生日なのでやはりお祝い=ご馳走=好物って流れで、 高杉に纏わる有名な食べ物を少し。 まさの語り残しから「長州鮨」と「鯛のあら煮」の説がある…

晋作蒼き烈日 秋山 香乃 日本放送出版協会 1890円 感想の追記。つーか忘れないようにメモり。 南八郎って皆さんご存知でしょうか。 河上の変名です。この河上弥市もよく出ます。 この子何歳?って程の聡明さ。 生野義挙で河上21歳。 秋山先生が書いて…

晋作蒼き烈日 秋山 香乃 日本放送出版協会 1890円 醍醐味は会話。 高杉と久坂、高杉と市ィ、高杉と桂、高杉と周布、桂と市ィ、 桂と俊輔しかも飯付き。 ここはもう秋山先生のお得意の言い回しを存分に楽しむべき。 台詞にいちいち含みがあって、妄想も簡…

アニメ銀魂 「華より団子」 そういえばこんな回もあった…。 銀魂はこういうのの積み重ねが本来の姿なんだよなぁ。 しかしあまりリアクションが取れない回なのは確か。 銀時の作画にばかり目がいきます。 横顔萌え! てゆーか来週のマッハのりこのが楽しみ。 …

「もう一度学びたい幕末・明治維新」 永浜真理子 西東社 1470円 イラスト満載のテキスト本。 題名からして判る通り、全くの入門書ですね。 広く浅く黒船来航から自由民権運動までを満遍なくご紹介。 …幕末から民権運動までってちょっと無理あんじゃね? …

「攘夷と護憲 ―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥」 井沢元彦 徳間書店 599円 護憲というか攘夷が9割の研究本…解説本? 攘夷ってものを志士活動からではなく、学問として解説し、 幕府と各学派との関係を結構詳しく語っている。 幕末に限らず成り立ちと…

酔って候 司馬 遼太郎 文春文庫 514円 志士がメインの幕末にあって賢公と言えた藩主4名の本。 幕末の藩主と言えば個人的には島津や毛利より会津が出て くるのだけど、まぁ彼は色んな意味で別枠として。 「酔って候」・土佐藩主・山内容堂 「きつね馬」・…

「山田 顕義」 秋山 香乃 萩ものがたり 600円 「五稜郭を落とした男」で市ィの名を広めてくれた秋山先生。 これは萩ものがたりという萩市で発行されている小冊子で、 萩に縁の人や物事をバシッとフォーカスするシリーズ。 発行されたのは去年の秋。 予告…

「高杉晋作―天翔ける若鷲」 南條 範夫 PHP文庫 450円 性懲りもなく高杉本。 入塾から始まるのだけど、南條先生はかの有名な「城下の少年」の著者。 もう高杉の明倫館時代は書ききった…!というところだろうか。 先にアレを読んでると不安になるが、本…

「Sidooh(9)」 高橋ツトム 集英社 680円 以前書いた「Sidooh」の新刊。 8巻が高杉登場で終わっていたのでものっそい期待だった。 そして予想以上。とりあえず高杉=レボリューション。 それでも何でも飄々と常に子分引き連れて1人着流しで刀も 2本差し…

「幕末バトル・ロワイヤル」 野口 武彦 新潮社 756円 舞台は天保の改革から日米和親条約締結まで。 これを幕末本と言うのかどうかはま種々主張がありそうだ。 どっちかっていうと幕末前夜、みたいな。 誰が主役というよりはエピ本。てかネタ本。 大体が幕…

「新選組藤堂平助」 秋山 香乃 文芸社 2100円 珍しい藤堂平助本。 と言いつつやっぱり土方が準ていうかほぼ主役じみてる。 視点的には藤堂なのだけど、藤堂が年中無休で土方を意識しているので 「土方語り」大爆発。センシティブなんだか盲信野郎なのか…

「幕末 狂を生きる」 奈良本 辰也 徳間書店 336円 高杉・白井小助・坂本龍馬を題にした3編収録。 何より惹かれるのは第一章「地獄へのインタビュー」。 地獄にいる高杉に著者が現世から出向いてあれこれインタビューを するというもう企画勝ち!な1本。…

「土方歳三」 大内 美予子 新人物往来社 2100円 江戸帰還後から箱舘戦終結直前までの土方本。 土方一人称の情感描写が多い。女性らしいと言えば らしいのだけど、秋山先生や北原先生とは系統が違う。 出版日が数十年前なので今の女性ファンの嗜好とは 一…

「SHIDO」 高橋 ツトム(現在9巻まで) 集英社 格680円 舞台が幕末の殺伐系シリアス漫画。 主人公の兄弟とその周辺こそ捏造だけど、史実人がわんさか。 ストーリーも場面場面は作ってあっても大筋は恐らく史実。 主人公の兄弟が巻き込まれるように攘夷思…

「新撰組の事情通になる!」 岳 真也 PHP研究所 680円 サブタイトル「マニアも知らないネタまで開陳 人物、事件史、ウワサ話まで徹底取材 」ですが。 読んで一言。 「知ってんだよぉぉ!」 まぁ、これまで散々幕末モノを読み漁ってきて、ここにきて わ…

「アームストロング砲」 司馬 遼太郎 講談社文庫 660円 幕末の脇役達の影の偉業を描いた短編集。 9編入っており、薩摩も新撰組も博徒も何でもアリ。 ざっと見て有名なのはやはり壬生話の土方・松原忠治と1編を 陣取っている沖田、そして表題の佐賀藩主…

「歳三の写真」 草森 伸一 新人物往来社 2940円 箱館時代の土方本。 写真という新時代の象徴を目の当たりにし、戸惑いと葛藤を 覚えつつも新時代の適応者達に眩しさを抱く。 そんな結構センシティブな土方。 伝わり始めた写真がどういう材料を使ってどん…

「吉田松陰」全2巻 山岡荘八 講談社文庫 640円 松陰先生本。 小説で松陰先生ってのはなんだか新鮮だ。 研究本系とか他の長州人本で名前や回想でなら腐る程見てるが。 前半分は幼少時の松陰。 この人の志の高さと早熟さはもう実在とは思えない。 ま、この…

「総司 炎の如く」 秋山 香乃 日本放送出版協会 1890円 総司本フロム秋山先生。 とっても秋山節の生きてる本。 総司は剣客であって志士ではなかったんだよ。うん。 京の新撰組をじっくり追っているので流れが掴みやすい。 総司本なので胸中の志を語るよ…

萩の史碑 一坂 太郎 萩ものがたり 500円 萩市内の『碑』ガイド。 高杉、桂、周布の家や久坂や俊輔の生誕地はどのガイドブックにも あるけど、これは網羅!ってくらい細かい。でも網羅ではない。 よく見る縦長の石碑は大正から昭和初期に作られた物が多いらし…

「土方歳三の鬼謀3」 柘植久慶 ハルキ文庫 700円 もしもシリーズ第3弾。 函館戦で勝つには?の土方本。 3作目なのでこのシリーズのコツも掴めて、やや馬鹿げた 進行にも好き嫌いの激しい人物設定にもすんなり入っていけた。 今回の贔屓筆頭は星ジュン…

「土方歳三の鬼謀2」 柘植 久慶 ハルキ文庫 700円 もしもシリーズ2作目。 今度は会津戦を勝利に導く土方。 ものすっごいご都合系というヒーローもので、作者自身が人物を 駒にして、めちゃめちゃ楽しんで書いている気がする。 実際、北越・会津の旧幕軍…

「長州暴走」 古川 薫 KKベストセラーズ 1260円 このタイトル。 いや、「暴走」「暴発」がオフィシャルな藩ではあるけど。 それでもタイトルに「長州暴走」って…、大胆な。 本編は兵隊びいきな幕末長州動向ガイド。 古川先生の本なので、小説ではない…

「土方歳三の鬼謀」 柘植 久慶 ハルキ文庫 667円 鳥羽・伏見戦で佐幕側が勝利してたら…?という「もしも本」 勝利していたら、というよりは勝利するには、のが正解かな。 タイトル通り土方の活躍のみで勝利に導いてしまおうとする ので、無理がかなりあっ…

「桜田門外の変」 吉村 昭 新潮社 上巻/539円 下巻/579円 主人公・関鉄之助。 万延元年の桜田門外の変に参加した水戸脱藩浪士。 彼を中心に水戸の改革派たちの動向、徳川斉昭の葛藤、 旧体制から抜けられない門閥派の画策などを生々しく 描いた渾身の…

「梅の花咲く 決断の人・高杉晋作」 田中 秀征 講談社文庫 649円 主人公・当然高杉晋作。 数ある見せ場の中から、功山寺決起前後にフォーカス。 いきなり俗論党に終われ博多へ逃亡に出るけれど、直前の 雅の心情がとても「普通」で女ならそうだろうなと納…

「幕末維新・あの人の『その後』」 日本博学倶楽部 PHP研究所 539円 幕末の有名人の「それから」 これだけ聞くと大変面白そうでかなり期待したんだけど、 最初の新撰組の段階でハズした。 新撰組の「その後」として「近藤の投降・斬首」「土方の転戦」…