幕末維新・あの人の『その後』」   日本博学倶楽部
    PHP研究所          539円



 幕末の有名人の「それから」
 これだけ聞くと大変面白そうでかなり期待したんだけど、
 最初の新撰組の段階でハズした。


 新撰組の「その後」として「近藤の投降・斬首」「土方の転戦」
 を持ち出すのは如何なものか。
 「その後」じゃないし!新撰組本で充分メインだし! 


 という不満もあるものの、いわゆる一駅本としては楽しめる。
 西郷・谷・白石正一郎和宮など人選は多岐に渡る。
 白虎隊の飯沼貞吉はその後電線技師として逓信局に勤めた
 なんていうちょっとマイナーな事実もあったり。



 一押しはペリー。帰国後の彼は意外と苦労人なのだ。
 この辺はさすがに「日本博学倶楽部」なのかな?
 でも榎本のシベリア横断や岩倉の喰違坂の変などメジャーじゃん?
 と思われるネタが過半数
 出版元を見ても「読み流し系」の本なので過大な期待はナシで。