■
「幕末維新の暗号」 加治将一
祥伝社 1995円
幕末好きには有名なネタ写真。
タイトル見た時にはこういう闇の組織の暗躍的な話だとは
思っていませんでした。もっと、実際に当時使われていた
手紙に対するアレコレかなと期待してたのに。
「あやつられた竜馬」と同じ著者の作品、つーか同じシリーズ
なのかと思うような似た感じの設定でした。
読み物として楽しめる人もいるのだろうけど、個人的にはあまり…。
ただ、倒幕側の人物チョイスは幅広くて色々読み漁った人には変わり
種としてみてみるのもいいかもしれません。
が、西郷贔屓な方には彼の扱いはちょっとな、ってなると思う。
竜馬に関しては言わずもがな。彼はやっぱり司馬先生のが一番だと
思う。あれで坂本竜馬自体にスポットが当たったってくらいなんだ
から自分の世代にとっては坂本竜馬という人物のベースになっている
んだと思っています。土方はまだ多方面からありそうだけど、竜馬
は本当にあれが基盤な気がする。
それが歴史解釈の弊害がどうかというのはまた別にして。