「ケルト妖精物語」 W.B.イェイツ



 アイルランドの代表的詩人イェイツの妖精譚。
 翻訳本は苦手なのですが、古い本の割りにはそこそこ普通に
 読めました。御伽噺系だからかな。


 章ごとに異なる話が入っていて、説明調ではありません。
 普通に昔の童話集みたいな感じです。
 ただ、章のはじめにイェイツによる詩の訳文があります。
 これが勿論イェイツ編の特色でならではなのでしょうけれども
 詩心が全くない者にとっては文字の羅列にしかならなかった点が
 この本を楽しみきれてないのだと思う。



 やはりメロウなんかの知っている妖精の話になると気分もノり、
 ある程度は感情移入できるのですが、全体的にはちょーっと
 妖精を楽しめなかった。というか妖精ならでは、という物語
 ではなかったように感じました。
 これが基礎たるものだとしても、別の翻訳本に期待したいです。