■
「ケルト妖精物語」 W.B.イェイツ
アイルランドの代表的詩人イェイツの妖精譚。
翻訳本は苦手なのですが、古い本の割りにはそこそこ普通に
読めました。御伽噺系だからかな。
章ごとに異なる話が入っていて、説明調ではありません。
普通に昔の童話集みたいな感じです。
ただ、章のはじめにイェイツによる詩の訳文があります。
これが勿論イェイツ編の特色でならではなのでしょうけれども
詩心が全くない者にとっては文字の羅列にしかならなかった点が
この本を楽しみきれてないのだと思う。
やはりメロウなんかの知っている妖精の話になると気分もノり、
ある程度は感情移入できるのですが、全体的にはちょーっと
妖精を楽しめなかった。というか妖精ならでは、という物語
ではなかったように感じました。
これが基礎たるものだとしても、別の翻訳本に期待したいです。