「機動戦士ガンダム00 world report」  ニュータイプ編集部
  1575円        角川書店



 記事は今更ですが実は予約購入でした。


 結構しっかりした装丁と重みでオフィシャルファイルよりずっと
 高級感があります。さすがワールドレポートと銘打つだけある。
 第一部の総レビュー+設定資料集+αの一冊。


 まぁ総レビューと言っても最後の流れまではありますが放送中に
 同時進行で作られているだけあって、やはり中盤まではやたらと
 事細かに、それこそ1話ごとに水島監督のインタビューが載って
 るのですが、21,2話以降、つまりロックオンのあの神戦闘以降が
 さらっと流されているのが非常に残念すぎました。


 仕方ないとは思うもののやっぱりあのロックオン対アリーの戦闘
 シーンについて熱く語ってみて欲しかったような。
 (でみ水島監督は熱く語るって感じの人じゃないですけど)



 キャラへの言及はまぁオフィシャルファイルもあるし、各アニメ誌
 でも様々に語りつくされているからか少ない気がしました。
 キャラ達へのあれこれっていうより製作サイドの方向付けや思惑や
 思い入れなんてものがメインのようです。


 ビジュアルブックとしては元々MSなんかも綺麗な絵だしオール
 フルカラーでOKでしょう。大ゴマばかりだし。また、世界観や
 00の時代のテクノロジー説明や用語解説も詳細です。
 これはこれでアリだと感じる。


 キャラクター云々よりむしろこの起動エレベーター関連やイオリア
 関連に力の入ったものに思えました。
 でも何でもかんでもイオリアの「目的」の為の布石、みたいな言い方
 はちょっとヒいてしまうな。京極シリーズの堂島役はちょっとな。


 この本編ではほとんど触れられていなかったところまでの世界観作りは
 やはりガンダムといったところ。
 欲を言えばもうちょっとMSと周辺機器に触れて欲しかった。