うっかり読んだ油絵の研究本に国沢新九郎が出てきて不意打ち喰らった。
 ほんと腰抜けそうに驚いた。しかも自画像。
 あまりにもすんなり出てくるから、うわって思った後に、「アレ?
 自分の記憶違い?新九郎じゃないっけ?」と疑ってしまったのだけど
 やっぱり土佐藩の彼だった。馬場の留学生仲間。


 こんなところで思わぬ出逢いだ。そんなつもりじゃなく読んでいたのに!
 つーか洋画家ってのは知ってたけど、数ある画家の中で何故よりに
 よって国沢を選んで「例」として載せたのか…!
 おかげで一気に頭が馬場一色です。
 油絵の読み方もX線写真も分析法も吹っ飛んだ。
 馬場と真辺に持ってかれて全く身につかん。
 何のための一冊だったんだ!



 ちなみに国沢の自画像は初めて見たけど、ものっそいお坊ちゃん。
 あれがマジなら絶対いじめられッ子。
 早死なんかせずに馬場とのエピソード残してくれたら…っ。


 国沢って浅井忠の師匠さんとしては有名です。
 自分の思ってた以上に大物だったのかな。ホント若死なんだけど。