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国立歴史民族博物館の公開講演会に参加してみる。
「幕末の軍制改革と鉄砲の発達」
上からエンフィールド・シャスポー・スペンサー。
火縄式から雷管式への移行と戊辰戦争への関わりが主題。
エンフィールドだのシャスポーだのスペンサーだのの言葉
が登場する度ににやける程嬉しいのは何故かな。変かな。
驚いた事
・弾の直径約14.7mmが基本、て…デカ!まさに風穴。
・エンフィールド10両前後、スナイダー26両前後。高い。
・高いのに幕末期には10万挺くらい購入していたようだ。
・庄内藩もスペンサー銃所持!強い筈だ。
軍制としては銃の改良に伴って兵の動きも密集隊形からの
射撃から散開前進して物陰利用の銃撃に変えていった。
洋式調練では大鳥圭介と縁の深い江川太郎左衛門親子と
鉄砲方の下曽根金三郎が担当していたそうな。
幕府軍としてもかなり西洋型の軍隊編成を構想していて、
内容的には新政府軍のそれと変わらない。
直属軍はともかく諸大名の軍までは実現出来なくて残念。
意外にも会場はほぼ満席。無料だからってだけでもなさそう。
人の集まるテーマなのかな。でも年齢層はやはり高め。
既知の事も多かったけど実際に史料を突き合わせて
具体的な数字を挙げるとまた脳内でリアルに変換し易く
なるのでこういう講演会はとってもありがたいものです。