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うっかり岡山へ。
目的は桃太郎ではなく憲政の神様・犬養毅。
岡山の欠片 〜犬養木堂記念館〜
水路と畑と民家の一角。
やや迷子になりながらもようやく着いたのはデカい敷地の家。
未だかつて「誰々の生家」としてこんな大きなものがあったっけ。
さすが大がつく庄屋だなぁ,というのが第一印象。
でも生活は困窮してたんだよな。
犬養の生家を通り抜けて裏の出口を抜けると水路に架かる橋の
向かい側に似たような雰囲気の記念館がある。やや小綺麗。
こじんまりしているのに中身は濃い!
犬養が6、7歳から学んだという四書五経の本が全部あるし、
犬養が明治20年に刊行した処世哲学も実物があったり。
この本、薄い小冊子ですが犬養が「白眼道人」という架空の
作家になりきって書いているユーモアある一冊。
ちゃっかり木堂として序文を寄せている。読んでみたい〜。
他に尾崎や末広も序を寄せてる。末広とも仲良しだったんだ。
政界を引いて隠居した富士見の別荘に掛けられていた看板、
「白林荘」の字は犬養直筆で何度も掛けても盗まれたそうな。
それもここに一個あります。必見。
それと木堂の水墨画。字に定評ある人は絵も上手いのかな。
芸術的にどうなのかは見ても分からないけどファンとしては
是非見ておきたい。淡く薄い綺麗な蘭図です。