高杉晋作 100問100答」  一坂太郎
  萩ものがたり         500円



 
 萩市の記念事業「萩ものがたり」シリーズ。
 A5サイズ、60ページ前後の小冊子で現在12冊出てる。
 特集テーマ1本で出来ている大変手軽かつ資料性もある本。
 年2回、2冊ずつ刊行されているようで最新号には市ィが!



 高杉の特集はさすがというか最初の発刊でいきなり出た。
 巻数としては第2巻だけど第1巻「萩の椿」とは同時発刊。




 全てQ&A式で一生を順に綴っている。
 ほとんど既知の事ばかりではあるので色々と読み倒した人には
 今更な印象もあるだろうけど、大変上手くまとまっているから
 資料的に置いておいてもいいんじゃないかな。


 この事件は何年の出来事だっけ、という時に本1冊から探す
 よりは開きやすいと思う。



 写真資料も結構豊富。
 上海土産の香炉だったり奇兵隊士の集合写真だったりメジャー
 どころではあるが手元に持っていられるのはファンとして嬉しい。




 意外と高杉の心情的なものもクエスチョンされている。
 「上海で何を感じたのか?」や「心を許していたのは誰か?」や
 「内戦後の晋作の不満とは?」なんかは個々に解釈が分かれる
 気もするがまぁ一般的なものが紹介されている。
 執筆者が一坂さんなので面と向かって文句を言う人もいなそうだし。



 個人的に大好きな小倉での高杉の様子が『パフォーマンス』として
 紹介されているのは大満足でした。





 萩ものがたりの公式HPから入手可だし、萩博物館でも売っている。
 他の萩ものがたりシリーズも市ィは勿論松陰先生や長州ファイブの
 特集もあっていっそ購読しようかな、とか真剣に悩んだ。