高杉晋作写真集」  古川 薫編
 新人物往来社    7140円(定価)



 文字通り高杉関連の一切を収めた写真資料集。
 資料集というだけで尻込みしてはいけない。かーなーりお勧め!
 萩博物館で見たアレコレや彼の縁の史跡が一切合切載っている。



 まずは裏ページに印刷された長州の古地図。
 とりあえずこれで高杉の行動の軌跡を夢想するだけで時間が
 どんどん過ぎていく。既に知っている人も多いだろうけど。


 博物館展示されている物も多いが萩博は入れ替え展示なので
 自分が訪れた時には外されていた展示品もきっとあります。
 何度見ても好きなのは高杉のトレードマークの三味線と瓢箪。
 これに軍扇を加えて高杉三種の神器ですね。



 高杉家の当時の間取りなんかもあるが、正直見辛い!
 もっとはっきり写してくれよ、せっかくなんだし!
 あ、明倫館の詳細はとーっても有難い。
 今とは橋や門の位置が変わってしまっているので当時の様子を
 図解してもらえるとこの先の本でも行間が読みやすくなる。




 高杉の生家に行った時も思ったのだけどもしかして高杉は悪筆?
 松陰先生はめっちゃ綺麗な字を書いているのに高杉のは解読不可…。
 雅子の手紙で


 「文みても よまれぬ文字は おほけれど
    なおなつかしき 君の面影」


 とあるのは高杉の悪筆か雅子の読解力の甘さかどっちなんだ。





 そうそう、望東尼が捕らえられていた姫島の獄舎の写真は珍しい。
 あとは椋梨のお墓。すんごい粗末。それだけ?!みたいな。



 と、意外な人の写真もあったりするので高杉マニアも高杉初心者も
 ちらっと見てみるといいです。あ、マニアの人は既読か。
 ちょっと本屋では手に入らないと思われるので図書館か
 根性ある人は古本屋で入手。古本でも平均4、5000円ですが。