■
「会津戊辰戦争写真集」 菊地明/横田淳
新人物往来社 2940円
戊辰戦争のうち主に長岡・会津中心にその舞台を写真で綴る一つの資料集。
これがなかなかあなどれない。一応の流れさえ知っていれば楽しめる。
小説で度々でてくる街道や峠がばっちり乗っているのでこれから先は脳内補足
で映像つきでストーリーを楽しめる!気がする…?
写真に数行ずつついている解説文も明快で判り易く、かつ読みやすい。
流れの追いかたは幕軍寄り。河井継之助のエピソードも軽く載っている。
会津戦の章では何より驚いたのが「六人墓」や「十人墓」という無名の隊士達
の為に儲けられた石碑の多さ!滝沢峠や強清水、大内峠は特にたくさんある。
小さな石碑ではあるけれどこういうのが此処其処に建てられている事に感動。
そして改めて激戦だったんだなぁ、という会津戦争への感慨が沸いてくる。
会津戦争を題材にしたものが読みたい。星亮一の「会津戦争全史」読もうかな。
でもそれより先に「獅子の棲む国」を読み返したくなった。