「その時歴史が動いた スペシャ
      もう一度聞きたいあの人の言葉」




 おいしい企画をありがとう、NHK!
 数年前にもやったらしいが見ていないので。


 はっきり言えばあまり予想を裏切らない上位陣。
 でもまさか1位をとってしまうとは!
 本気でガッツポーズ取ってしまった。




 10位の白州次郎は昨今のブームの賜物だろうな。
 信玄・三成・信長はどんなランキングでも常連。
 7位の外交官・杉原。こういう人が出てくるのは喜ばしい。
 5位は大和の海軍士官。これ泣ける!
 「日本の新生にさきがけて散る まさに本望じゃないか」
 ……久坂?久坂じゃん、これ?!つーか幕末のみんなだよ。


 竜馬の「日本を今一度せんたくいたし申候」は当然イン。
 でもこれが4位かぁ。数年前は1位だったらしい。
 これなら今1位でも全然納得だけどな。
 山本五十六の「百年兵を養うはただ平和を守るため」
 てのは有名だけどこんな上位(3位)と思わなかった。


 2位は諸葛公明、「志がなければ学問の完成はない」
 中国からのランクインは認めるが言葉自体は真面目過ぎて
 面白みに欠けませんか?ほら4位とか1位に比べて。



 そして高杉晋作
 「おもしろきこともなき世をおもしろく」
 これはミロのヴィーナス的な人気じゃないだろうか。
 完成していないからこそ万人を虜にするという。


 死に際ではないという説のが強い言葉だけど、この半分で
 途切れてしまっている事によって付随するエピソード。
 どうしてこの人はこう、やる事がいちいち劇的かな。


 野村望東尼が付け足した「すみなすものは心なりけり」
 これは個人的にも「ちょっと違くね?」と思っていたのだけど
 コメンテータ−黒鉄ヒロシもこれには否定的だった。
 余計な事をした、と言い切った時には思わず拍手。
 NHKのページには20位からがざっと乗っている。



 吉田松陰のもインは納得。天草も現代に通じる言だ。
 「いま篭城している者たちは来世まで友になる」
 そして個人的に中岡を見直した。
 「今卑しいと思えるものが明日は貴いかもしれない」


 もーほんと何故この時代の人は20、30そこそこでこんな
 台詞を言い切れてしまうのか。そしてほとんどが現代でも
 消してしまえない言葉ばかり。先見と矛盾と理不尽と信念と
 現代の人間がどんなに足掻いても触れられないものをきっと
 がっちり掴んでいた人達だからこそなのだろうと思ったり。


 ちょっとじんとして本気で頭を使わせられる言葉ばっか。
 まぁそれでもちょっと眼を逸らしちゃえばやっぱ現代人なので
 「よっしゃ、高杉!!」で締めくくっちゃえるよ。